6月も今日で終わりですね。

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6月も今日で終わりですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
元宝塚歌劇団星組の湖月わたるです。
今年の梅雨は少し遅れぎみのようですが、じめじめした梅雨の時期も、パーッと晴れやかな気持ちにさせてくれるのが『宝塚歌劇』のステージですよね!!

私が先日観劇したのは、月組東京宝塚劇場公演『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』『クルンテープ 天使の都』。観終わった後、「オリジナル作品はいいなぁ。でも、これを作り上げるのは大変だったろうなぁ」と、自分の現役時代に思いを馳せました。
『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』の脚本・演出を手掛けられた齋藤吉正先生のデビュー作は、私が宙組にいた頃、初めて宝塚バウホールで主演させていただいた『TEMPEST -吹き抜ける九龍-』でした。シェイクスピアの題材を1940年代の香港に置き換え、ミリタリージャケットにヒールの無い軍用靴という、当時では斬新な衣装。そしてメイクは外部の方にご指導いただき、齋藤先生の新しい試みに必死で取り組んだのを思い出しました。『クルンテープ 天使の都』の作・演出を担当された藤井大介先生の大劇場デビュー作『GLORIOUS!!』では、再び『TEMPEST -吹き抜ける九龍-』の軍服を着る場面をいただき、嬉しかったのを覚えています。 

宝塚歌劇で上演される作品は、国内外の外部の方に作っていただくこともありますが、座付きの演出家、音楽家、振付家の先生がおられ、オリジナル作品を作り続けています。
演出家の先生はそれぞれの組の特徴と、トップコンビ、組子の特徴を活かした配役を考え、1組約80人という大所帯に振り分けていく。音楽家の先生は一つの公演で一体どれだけの曲を作曲・編曲しているのか…。各セクションの先生方の労力は並大抵ではありません!
そして、出演者は約1ヶ月の稽古でそれらを覚え、自分のものにし、お客様にお届けする。稽古が始まったら、初日の幕が開くまでフル回転です。

座付きの先生だからこそ描ける、煌びやかで繊細な作品。
今回のお芝居で、りょうちゃん(珠城りょう)は力強く、且つ爽やかに宮本武蔵を演じていました。その武蔵にひたすら思いを寄せるお通役のさくらちゃん(美園さくら)。思い合っているのに結ばれない二人…。ラストシーンでは「武蔵、お通を置いていかないでーっ」と叫びたくなるほど、切なく、苦しく…これぞ宝塚の醍醐味!! 胸が締め付けられました。
ショーは、藤井先生ならではのゴージャスでエネルギッシュな作品! りょうちゃん、さくらちゃんの新たなトップコンビ誕生に、劇場中はとても温かく優しいエネルギーで満ちていました。これからが益々楽しみですね!! そして、美しい立居振る舞いで颯爽と舞台に現れたみやちゃん(美弥るりか)。退団公演の、その完成された男役姿を見ながら、下級生の頃、大きなキラキラした瞳で一生懸命頑張っていた姿を思い出し、胸が熱くなりました。これからのみやちゃんにエールを送ります!
月組の皆さん、情熱あふれる素敵なステージをありがとうございました!

さあ、私も来月の舞台生活30周年記念公演、頑張ります!!

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